2003年度事業実績報告

(2003年3月31日現在)

 T 情報提供部門

1事業実績

 (1)蔵書数

点字図書9,802タイトル(27,203巻)
録音図書4,528タイトル(25,052巻)
(CD図書187タイトル)
うち、自館製作 点字図書1,482タイトル、録音図書3,799タイトル、CD187タイトル)
       
(2003年度増加分)
     点字図書 142タイトル(401巻)
       厚生省委託  83タイトル(204巻)  
       自館製作  47タイトル(155巻)  
         うち、パソコン点訳 46タイトル(150巻)
       複   製   4タイトル( 12巻)
       購   入   2タイトル(  6巻) 
       寄   贈   6タイトル( 23巻)
     録音図書 128タイトル(507巻)(CD図書44タイトル)
       厚生省委託  18タイトル(149巻)
       自館製作 108タイトル(353巻)(CD図書44タイトル)
       複   製   0タイトル(  0巻)(CD図書0タイトル)
       購   入   2タイトル(  5巻) 
       寄   贈   0タイトル(  0巻)
 
    (2003年度廃棄分)
     点字図書      0タイトル(  0巻)
     録音図書      6タイトル( 34巻)
 
 (2)貸し出し数(雑誌を含む)
     点  字   3,352タイトル( 6,216巻)
      うち、図書 986タイトル( 3,486巻)
         (うち県内、 600タイトル  2,126巻)
         雑誌 2,366タイトル( 2,730巻)
         (うち県内、 975タイトル   1,149巻)
         (点字雑誌取扱数  34種 41巻)
     録  音  22,351タイトル(42,483巻)
         (うち県内、8,528タイトル 28,839巻)
      うち、図書 4,164タイトル(2,332巻)
         (うち県内、2,784タイトル 15,315巻)
         雑誌   18,102タイトル(39,842巻)
         (うち県内、5,744タイトル 13,524巻)
         (テープ雑誌取扱数 79種 237巻)
         (CD雑誌取り扱い数 6種72巻)
 
 
 (3)リクエストサービス(一部再掲)
  制作

   点訳
    蔵 書        47タイトル(155巻)
    プライベートサービス 46件(13,232ページ)
    (うち、立体コピー 0ページ)
   音訳
    蔵 書       108タイトル(353巻)
    プライベートサービス 87タイトル(142巻)

   点字データ提供    1件(4タイトル・31巻)
    点字打出し     32件(3,815ページ)
    テープコピー    16件(CDを含む)
    ファクシミリによるテレホンサービス 延べ0件
    対面読書サービス   延べ 5件  8時間
    その他、代筆、墨字訳、触図、墨字入力、葉書印刷、など

 (4)利用者の状況
    個人  2,207名(うち、点字使用者 884名)
        (うち岐阜県内 895名、うち点字使用者 478名)
    団体    254団体
    2003年度増加数:
   個人 29名(うち点字使用者 6名)

   団体  2団体
 
 
2.点字図書の製作と貸し出し

 (1)点字図書の最新の出版情報及び「ないーぶネット」に登録される点字図書情報を常に把握し、利用者の要望に速やかに応えた。
 (2)点訳ボランティアの協力によって、利用者の希望に応じた自館製作図書の増加に努めた。製作に当たって、点訳→校正→判定→修正→点検→製本→装備の一連の作業すべてにボランティアの協力を得て、点訳図書を読者に速やかに提供できるよう、それぞれの作業のスピード化を図った。なお、製作した点訳図書は国立国会図書館総合目録に登録するとともに、パソコン点訳によるものは点字データを「ないーぶネット」に登録して全国の共有財産とした。また、全国の点字図書館・公共図書館等との相互貸借を行って図書館サービスの充実に努めた。
    相互貸借の状況は次のとおり。(点字図書)
借用:416タイトル(1,709巻)
貸出:97タイトル(460巻)
 
 (3)パソコンを使った点字入力をさらに推進し、プライベートサービスを始めとする点訳の効率化を図って、利用者に対して点字情報の速やかな提供を行った。
 (4)全国の視覚障害者情報提供施設との重複製作を回避する一つの方法として、引き続き特定の著作者を取り上げて、その作品を集中的に製作する方法を試みた。取り上げた著作者は、遠藤周作、星新一の2氏。
 (5)館報「長良川だより」(点字版780部・墨字版254部)を毎月継続発行し、利用者及び関係機関へのきめ細かい情報提供に努めた。「長良川だより」には、生活情報センターからのお知らせ、点字・録音新着図書案内、「ないーぶネット」に新しく登録された主な資料の紹介などを掲載した。
 (6)墨字近刊図書情報「これから出る本」点字版(月刊・毎月約70冊分を掲載)を継続発行し、希望者36名に配布した。これによって、墨字図書情報を提供するとともに、利用者の希望図書を把握して自館製作の点訳原本を決定した。
 (7)点字交流誌「心」を年4回発行して希望者436名に配布し、利用者間の意見・ 情報交換の場を提供した。

 
3.録音図書の製作と貸し出し

 (1)岐阜県図書館との相互協力によってリーディングサービス事業を行った。利用者の希望に応じて、県図書館が購入した新刊書を借り受けるほか、新たに原本を購入し、音訳ボランティアの協力によって録音図書として製作して、希望者に提供した。
 (2)音訳ボランティアの協力によって読者の希望に応じた録音図書を製作した。   製作に当たって、音訳→校正→判定→訂正→編集→プリント→装備の一連の作業を 計画的に行ったほか、音訳校正講座を開催して校正者の増強に努め、速やかに読者に 提供できるようそれぞれの作業のスピード化を図った。また、製作した録音図書は国 立国会図書館総合目録に登録するとともに、全国の視覚障害者情報提供施設(点字図 書館)・公共図書館等との相互貸借を行って図書館サービスの充実に努めた。
    
相互貸借の状況は次のとおり。
カセット
借用:1,473タイトル(9,362巻)
貸出:790タイトル(4,582巻)
CD
借用:489タイトル
貸出:89タイトル                    
 
 (3)利用者の希望に応じて、延べ5件(8時間)の対面読書サービスを行った。
(4)月刊テープ雑誌「心」(C-90 2巻)を毎月製作して436名の希望者(施設を含む)に貸し出した。なお、第2巻は墨字近刊図書の紹介(日本書籍出版協会発行の「これから出る本」から抜粋)及び当館の新着点字・録音図書等を紹介し、図書情報の迅速な提供に努めた。
(5)視覚障害者用デジタル録音図書の製作に取り組み、44タイトルのCD図書を製作した。また、DAISY編集講座を開催して、編集スタッフの増強に努めたほか、定期的にDAISY学習会を開催してデジタル録音図書製作の知識・技術の向上を図った。
 (6)前年度に引き続いて地域情報を提供するためのテープ雑誌「生活情報誌 月刊 ぷらざ」のCD版を新たに製作して希望者に提供したほか、引き続きカセット版(C-90  1巻)を製作して56名の希望者に貸し出した。
(7)「声の婦人公論」(C-90 2巻)を毎月製作して、238名の希望者(施設を含む)へ貸し出した。また、利用者の求めに応じて、日本点字図書館・日本盲人会連合・神奈川県ライトセンター等が製作するテープ雑誌をプリントして貸し出した。
(8)館報「長良川だより」(点字版780部・墨字版254部)で、「新着録音図書」を毎月紹介し、利用者及び関係機関へのきめ細かい情報提供を行った。

 
4.拡大写本サービスの開始

 普通学級に在籍する弱視児童に対する国の拡大教科書支援を受けて5校17名の児童に14タイトルの拡大教科書を製作した。また、昨年同様岐阜盲学校小学部の弱視生徒などからの希望に応じた活動を行った。

 
5.触図の製作

 視覚障害者の行動範囲を広げるため、岐阜はもんの会「触図の会」の全面的な協力を得て視覚障害者の個別の希望に応えるとともに、引き続き「中学で習う漢字字典」の製作を行い、完成分を岐阜県立岐阜盲学校に納品した。

 
6.ボランティアの養成

(1)岐阜県の委託による点訳講習会(岐阜教室・多治見教室)及び音訳講習会(岐阜教室・本巣教室)を2003年5月から2004年3月までの間にそれぞれ30回にわたって開催するとともに、遠隔地や家庭の都合などで講習会に参加できない方を対象とした点訳通信講習を引き続いて実施し、点訳20名(通信による修了者3名を含む)、音訳21名、合計41名の修了者を得ることができた。また、デジタル録音図書製作体制を強化するため、音訳ボランティアを対象にDAISY編集講座(3回・13名修了)及び音訳校正研修会(1回・14名修了)を開催した。
(2)点訳・音訳ボランティアの資質の向上を図るため、前年度講習会修了者を対象として「点訳勉強会」(岐阜教室)及び「音訳勉強会」(岐阜・本巣の2教室)をそれぞれ月1回開催してアフターケアに努めるとともに、毎月定期的に「点訳の集い」(岐阜1,2・大垣・可児の4教室)及び「音訳学習会」(岐阜)を開催して、点訳・音訳技術の向上に努めた。
(3)点訳指導に関わる職員とボランティアで構成する「点訳指導法研究会」及び音訳指導に関わる職員とボランティアで構成する「音訳指導法研究会」をそれぞれ毎月定期的に開催し、指導法の研究と指導者の資質の向上に努めた。

 
7.「ないーぶネット」事業への参加

 パソコンで製作した点字データを相互に利用する事業を軸に、視覚障害者情報ネットワークシステムとして機能している全視情協の「ないーぶネット」の事業に積極的に参加し、利用者サービスの向上を図った。
 
8.点字印刷・出版、その他

(1)岐阜県広報紙「ふれあい くらしと県政」点字版(月刊・60ページ・505部)及び岐阜市広報紙「広報ぎふ」点字版(月2回・32ページ・193部)の製作・配布を委託事業として行った。特に「ふれあい くらしと県政」のLサイズ点字版を全国に先駆けて製作し、中途視覚障害者を始め高齢によって点字の触読が困難になった方35名の希望者に配布した。
(2)岐阜県広報紙「ふれあい くらしと県政」の録音版(月刊・C-90・216巻)及び岐阜市広報紙の録音版「あいメール」(月2回・C-60・52巻)」の製作・配布を委託事業として行った。
(3)岐阜県の委託により、「視覚障害者福祉の手引」点字版(リング製本・180ページ・650部)の製作を行った。
(4)岐阜県視覚障害者福祉協会会報「虹の仲間」点字版(年1回)、岐阜県身体障害者福祉協会会報「希望」(年2回)、岐阜県保険師会会報(年4回)、その他小冊子、視覚障害者団体の会議資料及び会員向け通知文などの点字版製作をそれぞれの依頼によって行った。また、岐阜県タクシー協会により道路地図を製作し、視覚障害者団体に配布した。さらに、NTTの依頼による点字電話帳の製作、岐阜県及び各市町村選挙管理委員会の依頼による各種選挙の「候補者名簿」点字版の製作、点字の名刺の製作に協力した。

 
9.関係機関・団体との連携

 (1)全国視覚障害者情報提供施設協会及び社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会情報サービス部会の理事会・常任理事会・点訳委員会・サービス委員会・評議員会及び日本点字委員会の事業に職員を派遣して引き続き協力したほか、全視情協の各種プロジェクト委員会に協力した。
 (2)中部ブロック点字図書館連絡協議会加盟の各点字図書館相互の連携を密にし、 事業の効果を上げるために積極的に協力した。
(3)日本図書館協会に引き続き加盟し、図書館界の情報収集に努めたほか、岐阜県図書館協会の専門図書館協議会に引き続き加盟し、県内の図書館との連携を図った。
(4)県図書館の音訳講座・校正講座のほか、要請に基づいて各地域でのボランティア講座に講師を派遣した。
(5)隔月に名古屋盲人情報文化センター等を会場に開催する「東海点字研究会」に参加するとともに、その運営に積極的に協力した。
(6)毎月岐阜大学を会場に開かれる「岐阜県視覚障害研究会」(仮称)に参加し、盲学校、眼科医、視能訓練士等との連携を図った。

 U 生活支援部門
 
1.生活相談
 中途視覚障害者を始め、視覚障害者からのさまざまな相談に応じ、関係機関と連携を図りながらその解決に取り組んだ。
 
2.「かがり火2003」の開催
 独身視覚障害男女の出会いの場と、結婚について研修する場とした。なお、今回も日帰りの会として行った。
  日 時:2003年9月21日(日)10:00〜16:10
  会 場:ハートフルスクエアーG(JR岐阜駅東)
内 容:講演、ふれあいタイム、ランチパーティーなど
  参加者:27名(男性19、女性8)、ほかにスタッフ58名
 
3.施設機能強化事業の実施
 施設機能強化事業として、岐阜市の補助を受けて中高生を対象とした「一日点字教室」及び視覚障害者を主な対象とした「第12回体験ツアー」等を次のように実施した。
 (1)夏休み中の中学・高校生を対象とした「一日点字教室」を8月5日(火)と8月27日(水)の2回開催し、合計30名の参加者に対して、視覚障害者の状況・点字の基礎・誘導実習などにより、広く視覚障害者に対する認識を深め、街角のボランティア活動への呼びかけを行った。
 (2)小学生(高学年)とその親を対象とした「親子点字教室」を7月31日(水)に開催し、7組15名の親子の参加を得ることができた。
 (3)第12回体験ツアーを「岐阜はもんの会」とタイアップして8月20日(金)に 実施し、視覚障害者及び付き添い88名(ボランティア・職員等を合わせ、合計117名) の参加を得た。今回は観光バス2台を借り切って浜松市へ行き、「楽器博物館の見学」 を楽しんだ。
 
4.交流会は次年度実施           
 利用者とボランティア・職員との交流を目的とした「センター交流会」を計画していたが、居宅介護事業がスタートしたため開催を次年度送りとした。
 
5.「視覚障害者外出サポート事業」の実施
 視覚障害者の外出サポートを引き続き実施し、視覚障害者の外出を直接支援したほか、インターネットを利用した外出サポートの全国ネットワークである「歩みの広場」(JBOS)に引き続き加入して、他県の外出サポート事業実施団体との連携を図った。
  事業の実施状況は次のとおり。
     実施件数 96件 (登録ボランティア 65名)
(このほか、生活情報センター近くのバス停、スーパーマーケット及び金融機関への往復などにも多数のサポートを行った。)

 
6.日常生活用具の収集・展示
 視覚障害者が日常生活を営む上で便利な用具類を引き続き収集・展示して視覚障害者が気軽に試用できるよう配慮した。また、視覚障害者の希望に応じて購入斡旋を行った。

                                       
7.各種クラブ活動の推進
 当センターを拠点として、視覚障害者と晴眼者が共通の趣味や目的で集まるクラブ活動を推進し、両者の交流を促進した。センターとしては、担当者を配置した上で、@広報(視覚障害者・晴眼者双方に対して)、A会場・機材の提供、B資料(点字・墨字)の製作、の3点について支援を行った。
 今年度の状況は次のとおり(ダンスクラブは週1回、卓球クラブ・料理クラブは月2回、その他はいずれも月1回)。 
   お茶クラブ :1997年9月発足、メンバー13名(視覚障害者10名、晴眼者3名)
   料理クラブ :1997年12月発足、メンバー15名(視覚障害者11名、晴眼者4名)
   卓球クラブ :1999年2月発足、メンバー20名(視覚障害者13名、晴眼者7名)
   手芸クラブ :1999年6月発足、メンバー17名(視覚障害者8名、晴眼者9名)
   ダンスクラブ :2000年4月発足、メンバー11名(視覚障害者8名、晴眼者3名)
 パソコンクラブ :2000年5月発足、メンバー24名(視覚障害者21名、晴眼者3名)
   指点字クラブ:2001年11月発足、メンバー20名(視覚・聴覚重複障害者7名、
                       視覚障害者5名、晴眼者8名)
   

 
8.視覚障害者福祉協会等の行事や活動への協力
 (1)県視覚障害者福祉協会が岐阜県の委託を受けて実施する盲婦人家庭生活訓練事業(5月〜11月)に対し、「岐阜はもんの会」とともに全面的に協力した。
 (2)岐阜県視覚障害者福祉協会の主催で11月9日(日)に実施した「点字フォーラム2003」(平成15年度岐阜県点字競技会)に対し、会場の提供、資料の作成及び当日の進行・成績審査などを担当して協力した。(競技参加者33名)
 
 
9.視覚障害者福祉の啓発活動
 小・中・高校生等を対象に点字の普及を図るとともに、視覚障害者に関する知識と理解を広めるため、求めに応じて「ミニ点字教室」「アイマスク体験」等の形で啓発活動を行ったほか、誘導法を広め、「視覚障害者とともに生きる」環境作りに努めた。
 
 
 V 日常生活技術指導部門
 
1.歩行指導の実施
 歩行指導員により個別訪問を中心に歩行指導を行ったほか、必要に応じて歩行指導以前の日常生活技術指導を行った。また、県内各地の社会福祉協議会等からの要請により、地域のガイドヘルパー及び一般市民に対する誘導法の普及に協力し、視覚障害者が安全かつ容易に外出できる環境作りに努めた。
  歩行指導の実施状況は次のとおり。
     実施人数   31人(延べ91回)
  ほかにガイド講習会等への協力多数
 
2.パソコン指導の実施
 視覚障害者がパソコンを介して情報収集を図り、また情報伝達を円滑に行うために、個々のニーズに応じて個別のパソコン指導を引き続き実施した。
  パソコン指導の実施状況は次のとおり。
     実施人数   53人(延べ271回)
 
3.中途視覚障害者に対する点字学習指導
 点字学習を希望する中途視覚障害者に対して、ボランティアの協力を得て個別に学習指導を行った。
  点字学習指導の実施状況は次のとおり。
     実施人数   4人
     修了人数   2人

2003年度 岐阜アソシア身体障害者 居宅介護事業所 事業報告書
 
 昨年4月からスタートした「支援費制度」を受けて、視覚障害者を対象とした移動介護事業を継続実施し、視覚障害者の社会参加を促進した。
 (1)ガイドヘルパーの研修会を実施し、資質の向上を図った。
 (2)常勤職員を増員し、事業の充実を図った。
 (3)ボランティアの協力によって行う「外出サポート事業」とのすみ分けを明確にした。
  ア. 「支援費」制度の利用を優先し、制度が利用できない場合に「外出サポート」で対応する。
  イ.ガイドヘルパーと外出サポートボランティアは兼務しない。
  ウ.「支援費」制度利用のコーディネートは、パートタイマーを中心に職員が行う。
  利用総人数 343人

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