◆視覚障害者生活情報センターぎふ◆
■【はもんの会会員向け お知らせ】
●岐阜はもんの会ボランティア研修会(点訳)報告
大津 宜子
10月8日(水)に三重県視覚障害者支援センター職員の大澤剛氏をお招きして、センターの3階大会議室において研修会を開催しました。
大澤氏は愛知県出身、生後半年頃に失明されました。その後は盲学校に通学されアメリカ留学を経て筑波技術短期大学へと進学し、現職以外にも日盲社協点字指導員研修委員会委員長や日本点字委員会委員も務めておられます。
当日は予定時間をオーバーするほどで、ご自身の経験談を交えて熱心にお話をいただきました。その中からほんの一部を抜粋してご紹介します。
- 1.大学受験勉強に必要な視覚障害者用の教材がなかったところ、多数のボランティアの方々の協力があり、受験勉強に必要な教材を入手できて無事合格したこと。
- 2.三重県視覚障害者支援センター就職後の初仕事は点訳の養成講座、点訳の手引き第2版の制作であったが、内容がさっぱり理解できなかったこと。
また、センターを利用する多くの方が「今の点字の記号はさっぱり分からない!」とおっしゃっており、大澤氏も同じ思いでいらっしゃること。
- 3.サピエ図書館では、毎年1万タイトルほど増えていっているが、専門分野の図書(プログラミング・図表・楽譜等)が少ないため、今後の課題として「専門的な知識を持った点訳ができる人の養成」を力説されました。
- 4.点訳の規則はもっとシンプルでいい!
「漢語と和語の区別を無くすことが私の目標です。」とおっしゃったときは、会場の大多数の方が大きくうなずいていました。